雑誌は本当に大丈夫なのか?『COURRiER Japon』のWEB化に思う事

漫画雑誌の話ではないですが、昨日『COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)』から、ウェブを主体とした会員制サービスに変更することについてメールが来ました。

以下、届いたメルマガの一部抜粋
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雑誌『COURRiER Japon』(以下、クーリエ・ジャポン)が、 ウェブを主体とした会員制サービス(月額利用料:税別980円)として 2016年3月1日に生まれ変わりました。
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告知ページ

このリンク先に、

『※本サービスの開始にともない、月刊誌形態での刊行は2016年2月25日発売号をもって終了させていただきました。』

とあるので、紙媒体の発刊を終了して、ウェブ媒体専属の雑誌に生まれ変わるようです。

同じ事例としては、紙媒体を終了してWEB媒体での販売にシフトした『週刊アスキー』や、無料のフリーマガジンで紙媒体を止めてWEB媒体専門になった『R25』があります。

雑誌が廃刊される理由

この背景には、「雑誌が売れない」という業界全体の問題があります。

この例は漫画雑誌ではありませんが、「雑誌が売れない」という問題は業界で共通しています。

この大きな理由として、

インターネットの登場による無料化の流れ

があると個人的に考えています。

インターネットの出現により、様々なものが無料(フリー)化され、一番の大きな影響を受けたのが漫画や小説、映画などの『コンテンツ』業界です。

スマホで『マンガ 無料』で検索すれば、たくさんの無料で読める漫画アプリがあります。

これは海賊版やライセンスを受けて公開している会社だけでなく、小学館などの大手出版社も進出してきています。(小学館の場合は「MANGA ONE」)

それだけ「出版社も危機感を覚えている」という表れだと思います。

WEBでの読者への直接販売や、読むのは無料で広告収入で採算を取るビジネスモデルなどは未知数ですが、これで収支が合わなければ業界全体の衰退につながると思います。

と、同時に個人的には雑誌などの紙媒体だけでなく、WEB専門の作品を作るなどして、その作品をいかにマネタイズ(現金・収益化)させていくのかが、これからの漫画家・漫画原作者の課題だと思っています。

実際に『海猿』や『ブラックジャックによろしく』で有名な「佐藤秀峰」先生は、『電子書籍の売り上げ1億円超え』という記事もありましたので、出版社だけに頼らずに、自分自身で進む道を決めて選択肢を広げる時代に突入したのだと実感させられます。

出版社で採用されるための活動をするだけでなく、アマゾンのkindleでの販売など、自分自身で売るためのマーケティング戦略を考える時代になっているのだと思います。

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