エイベックスとサイバーエージェントがタッグを組んでサービス展開している「AWA」が、配信開始から3カ月ほどたったので、現在の状況や他社との比較をしてみました。
タイトル | AWA |
メーカー | エイベックス&サイバーエージェント |
リリース日 | 2015年5月27日 |
ジャンル | 音楽 |
内容 | 音楽定額配信サービス |
AWAとは?
エイベックス(正確には子会社の「エイベックス・デジタル株式会社」)とサイバーエージェントが共同出資した合弁会社「AWA株式会社」が運営するサービスで、2015年5月27日に定額音楽配信サービス「AWA」としてのサービスを開始しました。
サイバーエージェントがアプリケーションの開発と運営を行い、エイベックスが楽曲の調達を行うことで、両者の強みを生かした提携になっています。
なお、「AWA株式会社」への出資比率は、エイベックス50%、サイバーエージェント50%で同じ出資比率になっています。
サービス内容
プレミアムプラン月額960円(税込)※で定額聞き放題のサービスです。
※サービス開始当初は、「月額1,080円(税込)」でしたが、その後に960円に値下げされました。
【参考】サービス開始時の料金プラン
○Lite Plan(月額360円(税込)予定)・・・・プレイリスト視聴とラジオ視聴が可能
○Premium Plan(月額1,080円(税込)予定)・・上記に加えオンデマンド視聴や、プレイリスト作成/公開が可能
※無料トライアル期間終了後に「Lite Plan」の記載がないので、もしかしたら「Lite Plan」は無料のフリープランに吸収されてしまったのかもしれません。
もしそうなら、フリープランには今後広告が表示される可能性が高そうですね。
提供楽曲数は数百万曲と、正確な数字は公表されていませんが、両社によると2015年末までに約500万曲、2016年末までに1,000万曲の配信を目指すとの事です。
海外の楽曲に強いとはいえ、Appleの「APPLE MUSIC」が3,000万曲であることを考えると、ちょっとさみしい数字ですね。
ま、100万曲でも、とても聞ける数ではないので、問題ありませんが・・・。
あとは、好きなアーティストの楽曲が入っているかどうかですね。
LINE MUSICが150万曲とのことなので、それよりは多いと思われるので、日本最大級といっても過言ではないサービスになっています。
また、大きな特長として、「他の人のプレイリストが見る事ができる」というのがあり、サイバーエージェントの藤田社長のプレイリストは「渋谷ではたらく社長」、エイベックスの松浦社長は「maxmatsuura」で検索すると見ることができます。
配信後の状況
アプリは配信開始から約3カ月間で、450万ダウンロードに達しているとのことなので、アプリとしてはかなり成功していると言えると思います。
さらに楽曲はすでに7億5,000万回再生されているそうなので、日本人口1人当たり約6回再生していることになります。
1人あたり6回とはすごいですね・・・
ヘビーユーザーは一体何回再生しているんだろう・・・?
日本と米国の音楽市場の違い
国際レコード産業連盟(IFPI)によると、音楽をダウンロードなどネットで購入する割合は、米国の7割以上に対し、日本はまだ2割ほどとの事です。
これは、違法ダウンロードの問題もあると思いますが、レンタルCDの存在が大きいのではないかと思います。
アメリカなどは国土が非常に広く、レンタルCDのショップが近くにないケースが多いため、自然とダウンロードによる楽曲購入が日本に比べて多く、日本では「TSUTAYA」などが全国の駅前などでCDレンタルを展開しているので、ファンのアーティスト以外はレンタルですませているという違いが出ていると思われます。
そういう意味では、アップルの様なダウンロード販売よりも、定額の音楽配信サービスの方が日本市場には向いているかもしれません。
返却に行く手間やレジでの支払いの手間などもありませんし。
まとめ
サービス当初は、登録時にユーザーに同意させて、3か月の無料期間が過ぎると自動で継続課金されるシステムでしたが、ユーザーから不評だったことなどもあり、色々すったもんだあった結果に、自動課金されないことになりました。
その分(?)フリープランになると、アプリを立ち上げる度に「有料会員への移行」を勧めるポップアップが表示されるようになります。
AWAでアカウント情報を確認すると、無料トライアル期間の終わりの時間が分単位まで、はっきり明示されています。
日にち単位ではなく時間なのね、、、
ちなみに「プランを変更する」をクリックしても、無料トライアル期間は有料プランに変更できないという親切設定になっています。
3か月という無料期間の長さは、ユーザーが契約しているのを忘れて課金に移る(いわゆる幽霊会員目的)ことを前提として決定したと思われるので、
「3か月じゃなくて30日にしとけばよかった!」
と後悔しているかもしれませんね。
追記(どうでもいい話)
全然関係ないですが、上司が定額音楽配信サービスに興味があったようなので、新しい音楽配信サービスとして「 IYO 」を提案したら、めちゃくちゃ怒られました。
「AWA(阿波)」に対抗して「IYO(伊予)」・・・
やっぱダメか・・・
ちなみに、「AWA」の名称は、サイバーエージェントの藤田社長が決めたそうですが、その理由は「線対称(左右対称)」だからだそうで、特に意味はないそうです。(「AWA」のデザインはどのようにして作られたか)