今回は漫画(マンガ)のキャラクター名の由来の「ルールで決まったキャラクター名」です。
漫画のキャラクターの名前を付ける際の参考にしてもらえればと思います。
『となりのトトロ』
「となりのトトロ」の主人公である姉妹の名はサツキとメイです。
これは旧暦で5月の読みを表す「皐月(サツキ)」と英語で5月を表す「May(メイ)」から付けられています。
『レベルE』
『ハンター×ハンター』で有名な富樫義博先生の『レベルE』に登場する、小学生の戦隊グループ「カラーレンジャー」のメンバーの名前は、戦隊もの特有の「色属性」に対応した色が名前の漢字に入っています。
「赤川 太陽」は、名前に「赤」が入っています。
「清水 良樹」は、名前の「清」に「青」が入っています。
「横田 国光」は、名前の「横」に「黄」が入っています。
「百地 治」は、名前の「百」に「白」が入っています。
「黛 真夜」は、「黛(まゆずみ)」に「黒」が入っています。
『めぞん一刻』
高橋留美子先生の『めぞん一刻』に登場する「一刻館」の住人の名前には、すべて部屋番号に対応する数字が名字に入っています。
1号室:一の瀬 花枝(いちのせ はなえ)
2号室:二階堂 望(にかいどう のぞみ)
3号室:三越 善三郎(みつこし ぜんざぶろう)
4号室:四谷(よつや ※名前不明)
5号室:五代 裕作(ごだい ゆうさく)
6号室:六本木 朱美(ろっぽんぎ あけみ)
『めぞん一刻』のその他の登場人物
住人以外の主要な登場人物にも数字が入っています。
惣一郎(そういちろう):ヒロインの音無響子(おとなしきょうこ)の飼い犬。無くなった元旦那の名前でもある:
三鷹 瞬(みたか しゅん):ヒロインの音無さんに恋を持つお金持ち。五代のライバル。
七尾 こずえ(ななお こずえ):五代のガールフレンド。
八神 いぶき(やがみ いぶき):五代が教育実習に行った際のクラスの委員長。
『CYBORGじいちゃんG(サイボーグじいちゃんジー)』
『CYBORGじいちゃんG』は、『デスノート』『バクマン』の作画担当で有名な小畑健先生(当時のペンネームは土方茂先生)の連載漫画です。
舞台である「壊造家(かいぞうけ)」の名前
壊造時次郎(かいぞう ときじろう)=G(おじいちゃん)
壊造喜由(かいぞう きゆ)=Q(おばあちゃん)
壊造英一(かいぞう えいいち)=H(お父さん)
壊造優(かいぞう ゆう)=U(お母さん)
壊造哀(かいぞう あい)=I(長女)
壊造敬(かいぞう けい)=K(長男)
『黒子のバスケ』
ジャンプの人気スポーツ漫画『黒子のバスケ』に登場する「キセキの世代」のキャラクターは、全てのキャラクター名に「色」がついています。
※「キセキの世代」とは、100名以上の部員を誇るバスケの超強豪校「帝光中学校」で「10年に一人の天才」と呼ばれた5人の選手たちのことです。
赤=赤司征十郎
青=青峰大輝
緑=緑間真太郎
紫=紫原敦
黄=黄瀬涼太
『めだかボックス』
『刀語(カタナガタリ)』で有名なライトノベル作家「西尾維新」先生が原作を担当する、『めだかボックス』の登場人物は、九州地方に実在する地名から採用されています。
黒神 めだか(くろかみ めだか)=鹿児島県鹿児島市
人吉 善吉(ひとよし ぜんきち)=熊本県人吉市
不知火 半袖(しらぬい はんそで)=熊本県宇城市
阿久根 高貴(あくね こうき)=鹿児島県阿久根市
喜界島 もがな(きかいじま もがな)=鹿児島県喜界島
球磨川 禊(くまがわ みそぎ)=熊本県球磨川 ※川の名前
『フェアリーテイル』
『フェアリーテイル』は、『RAVE(レイヴ)』の作者でもある「真島ヒロ」先生の漫画です。
『フェアリーテイル』の主人公「ナツ・ドラグニル」は、前作『RAVE(レイヴ)』の主人公の名前が「ハル・グローリー」だったため、「ハツ=春」の次なので「ナツ=夏」になったと言われています。
まとめ
これらの例を見ていて思ったのは、縛り(制限)を設けた方が、キャラクターの名前を作る際には決めやすいという事です。
よほど名前に意味があるキャラクター(「エースをねらえ!」のお蝶夫人こと「竜崎麗華」など、名前にゴージャス感を出す必要)でなければ、同一のグループなどには、何らかの一定のルールを設けた方がキャラクターの名前設定に困らないと思います。
それよりもネームや構成、アイデアに時間を割くべきですね。