漫画(マンガ)原作者の収入について

かい
かい

今回は、漫画原作者の収入についてです。

ベテラン漫画原作者の剣名舞先生の話

2016年1月21日放送の『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける料亭~』(テレビ東京系 ※放映終了)で、『ザ・シェフ』などの著作で有名なベテラン漫画原作者の剣名舞(つるぎな まい)先生が漫画原作者の収入を公表したので、「漫画原作者は儲かる!!」と思っている人も多いのではないかと思います。

収入の一例

剣名先生の話では、原稿料よりも印税の方がインパクトが大きいそうです。

仮に販売価格500円の漫画が100万部発行された場合、印税率10%とすると印税収入だけで、

50円×100万円=5,000万円

になります。

そして原作者と漫画家で折半する事になるので、実際の収入は2,500万円が印税として入ってくる計算になります。

しかも週刊誌での連載の場合、3か月に1回のペースで単行本が発売されるので、印税収入が年4回あります。

なので、印税だけで年間1億円の収入になります。

他の漫画原作者の話

ただ、知り合いから聞いた話では「剣名先生ほどのベテラン原作者だからこそ、そこまで稼ぐことができる」との事でした。

多くのケースでは、漫画原作者と漫画家さんの印税率の取り分は、5:5よりも、4:6もしくは3:7の方が圧倒的に多いそうです。

漫画家さんの方は、アシスタントを雇うなど固定費がかかることもあって取り分多くするケースが多く、出版社ごとの方針や漫画家さんのキャリア(ベテランor新人など)にも大きく影響されるので、一概には言えないとの事です。

例えば、人気漫画『テラフォーマーズ』の原作者である貴家悠(さすが ゆう)先生は、以前テレビ番組で「作画担当している漫画家さんの方が印税は多いです」と語っていたので、やはり一般的には漫画家さんの印税の割合が多いようです。

漫画原作者の意外な収入源

同じく「ヨソで言わんとい亭」の番組内で剣名先生が、原作を担当した漫画がパチンコ台になると、原作者にもキャラクター使用料が入り、それが意外と大きな金額になると公表しています。

剣名先生の話では、1台当たり数千円×出荷台数の使用料が入るため、仮に1台当たり1,000円の使用料で10万台出荷されたとすると、それだけで1億円の収入になります。(実際には漫画家さんと分配するので半分以下になりますが)

またコンビニで売られている廉価版コミック(いわゆるコンビニコミック)は、エピソードごとに組み替えることで何度も再販できるので、過去の古い作品でも新たに印税収入が見込めるので、「一粒で2度おいしい」(剣名先生はこんな言い方してませんが)との事でした。

まとめ

最近の出版不況により、印税率も以前の10%から下がる傾向にあり、最近では8%の印税率が多く、売れるかどうかわからない新人の場合、6%程のケースも多いようです。

ただ、漫画原作者も芸能人やタレントと同じで、人気が出れば大きく稼ぐ事が出来るので、一攫千金を目指してチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

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