ペンネームのつけ方

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今回のテーマは、「ペンネームのつけ方」についてです。

ペンネームの付け方で一番参考になったのは、「小説新潮」の元編集長である「校條剛(めんじょう つよし)」さんの書いた『才能なんていらない スーパー編集長のシステム小説術』という本ですが、それ以外にも色々とペンネームの付け方を探したので、この記事で紹介します。

※ちなみにこの本ですが、編集者の意向でタイトルがついたと思うのですが、自分の事を「スーパー編集長」というのは、本人もかなり悩んだんでしょうね・・・

ペンネームの命名規則

ペンネームの作り方には大きく分けて下記の5つの方法があります。

1)本名の読みを変える
2)親族・知人から姓名を借りる
3)完全な創作
4)アナグラム的手法
5)尊敬する外国人などの漢字に当てはめる

1)読み方を変える

まず最初は「読み方を変える」です。

作家の「水上勉」先生の場合、本名は「みずかみ つとむ」と読みますが、同じ漢字で「みなかみ つとむ」をペンネームとして使っていました。

また『点と線』などで社会派推理小説ブームを起こした「松本清張」先生の場合、本名は同じ漢字で「まつもと きよはる」と読みますが、ペンネームでは「まつもと せいちょう」と読み方を変えています。

以上の例では、本名の読み方を変えていましたが、他にも作曲家の「阿久悠(あくゆう)」先生は「悪友」に字を当てはめて作曲家としての第一線で活躍されていた例もあります。

2)親族・知人から姓名を借りる

ペンネームの付け方の2番目は、知り合い・関係者などから名前を借りる方法です。

『赤ひげ診療譚』『樅ノ木は残った』などで有名な「山本周五郎」先生の場合、本名は「清水三十六(しみず さとむ)」ですが、奉公していた質屋の屋号である「山本周五郎商店」の名前を勝手にペンネームとして使ったそうです。

また直木賞作家の「綿矢りさ」先生の場合、「綿矢」は同級生の名前から取っていて、「りさ」は本名を使っています。

3)完全な創作

ペンネームの付け方の3番目は、自由に発想して付ける方法です。

これは自分の好きな言葉をもじって付けたり、画数占いなどで縁起のいい画数を選んで付けたりします。

例えば 『重力ピエロ』や『ゴールデンスランバー』で有名な「伊坂幸太郎(いさかこうたろう)」先生は、尊敬する鉄道トリックの第一人者「西村京太郎」先生から一字ずつ同じ画数の文字を選んで並べてペンネームを作成したとの事です。

また、芥川賞候補の常連でもある「舞城王太郎」先生などのように、明らかにペンネームの名前を付ける先生もいます。

4)アナグラム的手法

ペンネームの付け方の4番目は、アナグラム(文字の入れ替え)をして付ける方法です。
※アナグラムとは、文字の順番を変えて新しい文字や単語を作る手法です。

アナグラムの例としては少し違いますが、日本のジーンズメーカー「エドウィン」は、「江戸(EDO)で勝つ(WIN)」という意味と、素材のデニム(DENIM)のスペルの順番を入れ替えて「EDWIN」(最後の「M」をひっくり返して「W」にしてます)としたそうです。

あと全然関係ないですが、芸能人の「郷ひろみ(ごうひろみ)」さんは、アナグラムにすると「ごみひろう(ゴミ拾う)」になります。(これはただ書きたかっただけ^^)

漫画家の例で言うと、『のらくろ』で有名な「田川水泡(たがわすいほう)」先生の場合、本名が「高見沢(たかみざわ)」というので、名前をローマ字の「TAKAMIZAWA」にして、区切る位置を「TAKAMIZ AWA」としました。

つまり「たかみず あわ」です。

それに漢字を当てはめて「田川水泡(たかわみず あわ)」にしたそうです。

他にも「直木賞」の元になった明治時代の作家「直木三十五(なおき さんじゅうご)」先生は、本名が「植村宗一」で、名字の「植」を分解して順番を入れ替えて「直木」にしました。

最近の作家の例では、『池袋ウェストゲートパーク」などで有名な「石田衣良」先生は、本名が「石平(いしだいら)」なので、「いしだいら」を「いしだ いら」に区切って漢字を当てはめてペンネームにしたそうです。

5)尊敬する外国人などの漢字に当てはめる

ペンネームの付け方の5番目は、尊敬する外国人などの漢字に当てはめるです。

一番有名な例では、推理小説の第一人者である「江戸川乱歩(えどがわらんぽ)」先生です。

この名前は世界で最初の推理小説である『モルグ街の殺人』を書いた「エドガー・アラン・ポー」の名前に漢字を当てはめて「江戸川乱歩」としました。

また『北斗の拳』や『ドーベルマン刑事』で有名な「武論尊」先生は、アメリカの映画俳優の「チャールズ・ブロンソン」から名前をとってペンネームにしました。

まとめ

この本に書いてあってのですが、『マークスの山』で有名な高村薫先生のペンネームを作者の校條さんが考えたそうです。

高村先生が出したペンネームの条件は「左右対称」であることと「男女共通」の名前である事だそうです。

思案の結果、校條さんが「高林薫(たかばらし かおる)」で提案した所、語感や画数で「高村薫」に決定したそうです。

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