最近ダウンロードしたアプリの中で、一番「良くできているな~」と感心したアプリの紹介です。
それは「君の目的はボクを殺すこと」というアプリです。
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アプリの説明
名前は穏やかではないですが、中身は簡単操作の放置系ゲームです。
しかし、ゲームバランスや挙動、キャラクターの作り込み、音楽、効果音など、かなりクオリティの高い作りになっています。
世界観的には「にゃんこ大戦争」と、週刊少年ジャンプで連載している「暗殺先生」を足して2で割った感じですかね?
ちょっと違うか・・・
ゲームに迷い込んだ【君】と
謎の【魔人】が繰り広げる
狂気に満ちた儚くて切ない物語。すべての謎が解かれた時、
「永遠」が消滅する。(ストアの説明より)
ゲーム画面
この肌色の丸い物体を指でなぞると魔人にダメージを与えることができ、「¥」をなぞるとお金がたまるようになっています。
ちなみに、この肌色の丸い物体の名前は「タマちゃん」。
そしてタマちゃんが放出する成分が「キンタマウム」。
う~ん、聞くからにダメージを受けそうな名前ですね。
そして、魔神のHPを0にすると、下記の様な「殺害完了」というコメントが出て、ステージクリアになります。
右上にある「ショップ」で課金アイテムがありますが、多分ほとんど売れていないと思いますし、作者の人もそれほど売れると思っていないと思います。
一番の収益ポイントは、画面右下の「フィーバーボタン」を使用した後に表示される、動画広告です。
その誘導文言が非常に秀逸で、かなりの割合で動画広告を見ているのではないかと思います。
控えめでありながら、ユーザーにとってのメリットをしっかりと伝えています。
しかも、直前に「玉」と「¥」が大量に落ちてくる「フィーバータイム」を使っているので、そのメリットを体感しているのも、大きなポイントです。
フィーバーゲージが満タンになるのは30分ほどなので、30分待つか、30秒ほどの動画広告を見るかの選択です。
私は毎回動画広告を見ていたので、ゲームクリアまでに20回近く見ています。(流れている動画は4種類ほどでした)
4ステージ目には、レビューへの誘導もあります。
どうりで、レビューに「絶対ダウンロードしないで!」ってみんな書いていると思った。。。
これは心理学的にも証明されていますが、人は禁止されると逆に気になってしまう心理があるので、それを応用したプロモーションですね。
レビューを書いたら、ちゃんと、お礼ももらえました(^^)
6ステージ目では、SNS(TwitterやLINE)への投稿を促されます。
ここでの内容も、前回と同じく「絶対にダウンロードしないで!」です。
この手法って、アプリストアのレビューらならともかく、LINEなどで知り合いから通知が来たら、絶対気になってダウンロードしちゃうよな・・・
8ステージ目では、Twitterのフォローを依頼されました。
Twitterに遷移するとこんな感じでした。
どんだけ手広くやってんだ!(笑)
そして、新規ユーザー向けの「絶対にダウンロードしないで!」プロモーションだけでなく、現在遊んでいるユーザー向けにも、アプリの削除を促すという、禁じ手を使って来ています。
ステージが進むと、合い間、合い間に、削除を勧めてきて、さらに進むとこんな言葉も・・・
さらに「忠告」から「警告」に発展。
最後には「ろこす」と言われる始末。
「君の目的はボクを殺すこと」魔神の最後
最後のステージボス「破壊神レグルス」を倒した後の展開については、「【ネタばれ】『君の目的は僕を殺すこと』のエンディングシーン」で公開しています。
「君の目的はボクを殺すこと」魔神の好物
シナリオの選択によってはゲームの最後で魔神が復活するために、魔神の好物を入力する必要があります。
入力する魔神の好物は「たまごかけごはん」です。
まとめ
これだけ削除を促したり、ダウンロードをしないように勧めるアプリは珍しいですね。
プロモーションの一環としてやっているのはわかりますが、根底には設定とストーリー、ゲームの面白さがあって、ステージの合間に見せる魔人の人間臭さもあいまって、
「続きが知りたい!」
という気持ちで、どんどんステージを進めてしまう勢いのある、とても面白いアプリです。
出所:App Annie
App Annie のデータによると、最高で全体の7位にまでつけているようです。
無料の広告アプリでここまで行くアプリは、ここ最近では記憶がありませんね。
とても面白いので、オススメです。
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