漫画原作者が求められている理由とは?

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以前は漫画家が自分で話を作り、それを自ら漫画にするのが一般的でしたが、最近では漫画のストーリーを考える「漫画(マンガ)原作者」が数多く活躍しています。

古くは、「巨人の星」「明日のジョー」の梶原一騎先生や「子連れ狼」の小池一夫先生、「ドーベルマン刑事」「北斗の拳」の武論尊先生などがいますし、最近では「デスノート」「バクマン」で人気の大場つぐみ先生なども漫画原作者として活躍しています。

なぜ漫画家がストーリーを原作者に任せて、自分は漫画を描くことだけに集中するのでしょうか?

それは大きく3つの理由があります。

その3つの理由とは、

1)漫画雑誌の週刊化
2)漫画家にはないアイデア
3)雑誌編集部の方針

です。

1)漫画雑誌の週刊化

最初の原因は、「漫画雑誌の週刊化」です。

この漫画雑誌の週刊化が、漫画原作者が活躍するようになった一番の原因と言えます。

1971年~74年に起こった第二次ベビーブームにより、1970年代後半頃に小学生になる子供が過去最高を記録し、この頃から多くの漫画雑誌が読まれるようになりました。

それまでは雑誌と言えば月一回発行される「月刊誌」が一般的でしたが、子供の増加による需要の急増に対応するため、それまでの「月刊誌」を「週刊誌」に変更したり、新たらしく数多くの漫画週刊誌が発行されました。

これにより、それまで1ヶ月サイクルで漫画原稿を完成させていたのを1週間で原稿を完成させなくてはならなくなり、漫画家が漫画を描くだけで手いっぱいで、ストーリーを考える余裕が無くなったことから漫画原作者が求められたと言われています。

2)漫画家にはないアイデア

2番目の理由は、「漫画家にはないアイデア」です。

漫画家にはないアイデアとは、例えば、医療や法律など専門知識が必要となるジャンルの漫画や、漫画家だけでは到底思いつかないアイデア(トリックなど)などがこれにあたります。

医療や法律関連は、一般人には知らないことや理解しにくい内容が多く、漫画家が自分で調べながらストーリーを作っていくのは無理があるため、知識のある人が漫画原作者として基本となるストーリーを作成して漫画家が漫画にします。

法律関連の原作付き漫画としては、以前にTVドラマ化された「カバチタレ」(原作:田島隆 作画:東風孝広)がありますし、医療関連では最近TVドラマ化された「フラジャイル~病理医岸京一郎の所見~」(原作:草水敏・漫画:恵三朗)などがあります。

3)雑誌編集部の方針

最後の3番目の理由は、「雑誌編集部の方針」です。

これは漫画家の画力とスピードは週刊連載が出来るレベルに達しているものの、ストーリー構成が苦手な新人漫画家などに対して、雑誌編集部の方針として漫画原作者をつけて連載を開始するものです。

例えば週刊少年ジャンプで連載して大ヒットした「北斗の拳」などもこのパターンになります。

ただ、「北斗の拳」の場合は、経絡秘孔を突くことで相手を内部から破壊する「北斗神拳」というアイデアと、「お前はもう死んでいる」という流行語大賞を受賞してもおかしくないくらい流行したセリフは、作画担当の原哲夫先生が持ち込んだ元原稿にすでに存在していたので、当時新人だった原先生がストーリー構成が苦手というよりも、大ヒットする可能性の高さを感じた編集部の方針として決定された側面が強いようです。

まとめ

技術の発達によって作画の作業効率を上げることはある程度は可能ですが、週刊連載というハードスケジュールでのストーリーの作成は非常に難しく、これからも引き続き漫画原作者のニーズはあると思われます。

そのため、仕事関連などで特殊な専門知識を持っている人や、漫画家や編集者には思いつかないような設定やストーリー展開、キャラクター設定が出来る人は、今からでも漫画原作者として活躍できる可能性があるといえますので、一度出版社で募集している「原作大賞」など応募してみることをオススメします。

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