今回のオススメ漫画は、バスケット漫画の金字塔『スラムダンク』です。
正直ビックネーム過ぎて紹介するのをどうしようかと悩んだくらいです。
あらすじ(ネタバレ含む)
湘北高校に入学した不良の桜木花道は、ずっと思っていた女の子に告白して振られた直後に赤木晴子に出会う。
花道の高身長と抜き出た身体能力を見染められ、晴子にバスケ部への入部を進められ、彼女目当てに入部する。
しかし晴子は、バスケットボール部主将の「ゴリ」(桜木花道が命名)こと赤木剛憲の妹だった。
入部後は地道な練習に飽き飽きするものの、徐々にバスケットの面白さに目覚め、その才能を開花させる。
湘北バスケ部の監督で、大学バスケの監督時代には「白髪鬼」の異名をとった安西監督の元、過酷な練習を続けながら一つ一つバスケの技術を習得していく桜木花道。
キャプテンの赤木剛憲と副キャプテンの木暮公延、ヒザの怪我でバスケから離れて不良少年になっていた三井寿、練習試合後に暴力事件を起こして入院をしていた宮城リョータ、スーパールーキーの流川楓を擁する湘北高校は夏のインターハイに挑む。
コメント
もうこの漫画については言うことはありません。
ただ読んでください。
バスケが好きでなくてもバスケが好きになる漫画です。
高校の部活でバスケットをしていたのですが、当時はバスケットボールを題材にした漫画は月刊少年ジャンプに掲載されていた『DEAR BOYS』くらいしかなく、毎週ジャンプを読むのが楽しみだったことを覚えています。
これまで人が死ぬマンガで泣いたことは多数ありますが、人の死なないマンガで泣いたのは、この漫画が最初で最後です。
特に最終巻の31巻では、桜木花道が流川楓にパスをするだけで泣いてしまいました。
バスケットボールの試合でパスするだけですよ?
この感動は、これまでの30冊に渡る長期の伏線の効果とも言えます。
この漫画の感動を一言で表すと「ひたむきさ」だと個人的には思っています。
まとめ
大人気漫画だったのに、いきなり連載が終了した事も強く印象に残っている作品です。
作者の井上雄彦先生は、いきなりの連載終了について、
・「インターハイの組み合わせを作った時点で山王戦が最後と決めていた」
・「トーナメント表を出したからには決勝まで行くっていう決まった道はもう進みたくない」
・「前の試合よりもつまんない試合は絶対描きたくない」
・「山王戦より面白い試合は描けないと思っていた」
・「テンション高いところで終わらないと、作品にとって不幸になっていく」
と語っています(NHKの『トップランナー』出演時)
また、井上雄彦先生と伊藤比呂美さんの対談「漫画がはじまる」で、連載終了については、自分自身で決めたことを公表しています。
以下、「漫画がはじまる」から引用。
(終わるときは)もちろん自分で決めますけれど、周りの抵抗はありますね。
(どうやって通したのか、という質問に対して)「い~や!」って言って通しました。(中略)僕らは人気が出なければ自分の意志とは関係なく切られます。そういう理屈で載ってる以上、人気が出たんであれば、終わりも自分で決めるというのは、当然言えるはずだと思っていたんで。(中略)まあ、理屈では勝ちましたね。
確かに人気が出なかったら無情にも打ち切りになるのに、人気が出たら作者の意向は関無く「とにかく連載を続けてください」は納得が行かないですね。
とにかくオススメの漫画なので、まだ読んだ事がないのであれば、是非読んでください。