
2024年10月9日から立川 PLAY! MUSEUMで開催されている「ONEPIECE ONLY(ワンピース オンリー)」展に行ってきましたので、そのレポートです。
開催概要

来場特典
1)コミックサイズ192ページ公式図録
「ONE PIECE ONLY」展で展示されている内容の一部を、写真家の本城直季さんが撮り下ろした写真を収録。
尾田先生の生原画やネームのクローズアップ写真や、刷版などの印刷に関わる資料などがジャンプコミックと同じサイズの単行本に収められています。
2)号外ポスター
「ONE PIECE ONLY」展の告知用として、2024年7月~9月に東京都内で配布された「号外ポスター」(第1弾~第3弾)の内、一種類がランダムでもらえます。
「週刊少年ジャンプ」と同じ用紙(三色のザラザラした用紙)に活版輪転印刷され、週刊少年ジャンプと同じサイズに折りたたまれています。
私は第1弾の「第1000話」の活版印刷の刷版でした。
3)SHOP 利用券
展示場の一番最後にある、オリジナルグッズの販売ショップの利用券です。
これが無いとショップでの買い物が出来ません。
4)クレート(木箱)貼り付け用シール
受付時に「ONE PIECE ONLY」から1文字切り出したシールを受け取るので、それを会場入口に設置されている海外輸送用のクレート(木箱)の好きな場所に貼り付けます。
来年(2025年)に北米で「ONE PIECE ONLY」展が開催されるので、その際の輸送用の箱になるようです(おそらく)。
5)「M」シール
受付時に受け取ります。
来場者とそうでない人を見分けるため、体やカバンなどの見える場所に張り付けます。
尚、退出時に回収されます。
入場前準備
展示会場に入る前に諸注意を受けます。
・会場内はトイレが無いので先に行っておく
・会場内では写真・動画撮影、メモなども禁止
・スマホはポケットの中などに入れておく
などでした。
メモまでダメなのは、ちょっと厳しめかなと感じました。
展示内容
■アートプリント
会場入ってすぐの左側に展示されていました。
主にカラーのオフセット印刷でした。
100点以上展示されるそうですが、そこまで多かったイメージはないので、会期中に入れ替えを行うようです。
■刷版などの印刷に関わる資料
刷版の現物展示や印刷所・集英社の外観の写真などが展示されています。
■「ONE PIECE」の第1話~1100話
「ONE PIECE」のコミック1巻~109巻に収録された全1100話を、全長140メートルにもなる曲面型の壁に一挙展示。
張り付けられたマンガの裏面にも絵が見えたので、この展示用に新規で片面印刷されたものではなく、109巻までのコミックを実際にバラシて張り付けたようです。(裏ページのコマも展示するために109巻×2の218巻分)
残念だったのは、高さ3.6mもあるので、上の方のページはまったく見えなかった事でした。
■「ワンピース 第1000話」生原稿&ネーム
コミックが掲載されている壁に囲まれたメイン会場に、第1000話の生原稿とネームが展示されていて、これが私的に一番の見どころでした。
尾田先生の生原稿は本当に素晴らしく、何度何度も見返して合計1時間近くはそこに居たと思います。
ネームも何度か切り貼りされた跡があったりして、尾田先生の苦悩が垣間見れました。
錦えもんがルフィにワノ国を託し、ルフィが了承した時に完成原稿では「かたじけない」と言っていましたが、ネームではそのコマはありませんでした。(ちなみに雑誌掲載時は「かたじけない」ではなく、「ルフィ殿・・・!!!」だったので、コミックス収録時に修正したようです)
あと、ヤマトのセリフ「僕はその筆頭がエースだと信じてた…」の「筆頭」が、ネームと原稿のテキストでは「匹頭」になっていたのを見つけて、一人でほんわかしてました。
他にも尾田先生の机の上を撮影した写真も展示されていて、「この机から、あの壮大な物語が生まれているのか・・・」と色々と思いを馳せながら見ていました。
ちなみに知らなかったのですが、尾田先生ってタバコを吸うんですね。
机の上にLARKの箱が2つ写ってました。
■99巻~101巻の連結表紙
単行本では気づかなかったのですが、99巻~101巻の表紙絵は3連つづりで描かれたものを分割して表紙にしているのですね。
展示されている原画で気づきました。
この原画も非常に美しく、なかなか離れられない位、時間をかけて何度も見てました。
画材が横に掛かれているのですが、尾田先生は水彩絵の具ではなくカラーマーカーでカラー絵を仕上げているのですね。
■製造工程の動画
コミックスが出来るまでの工程を学ぶことが出来る、12分程度の動画です。
この動画の放映場所の入り口に「単行本に未収録のシーンがあります」と書いてあったので、「えぇ??そんなシーンが、この動画で見れるの!?」とすごく期待して並んでたのですが、ルフィなどワンピースのキャラが登場する事はなく、ただただ印刷所の風景が12分に渡って流れてました・・・
単行本は入り口で受け取った公式図録のことで、そこに収録されていないという意味だったようです(笑)
動画の中で「不良率」に関する箇所があり、42万件のうち900件強が不良と判定されていたので、ジャンプコミックスは0.2%強の不良率の様です。これが多いのか少ないのかは分かりませんが・・・
■黄金の部屋
来場者がイラストなどを描くためのスペースと画材(鉛筆、ペン、カラーマーカー)が用意されていて、出来上がったイラストを隣の「黄金の部屋」の展示フックにかけて展示する事が出来ます。
「姫様“拷問”の時間です」の春原ロビンソン先生もイラストを展示してました。
「ワンピースを見て漫画家を目指しました」とのことでした。
不思議だったのは開催初日(10月9日)に参加したのに、前日8日の日付でイラストを掲示している人が何人かいた事です。(春原ロビンソン先生含め)
その謎は、春原ロビンソン先生のXへの投稿で解明されました。
マンガアートを購入すると、前日に開催された内覧会に参加する事が出来た様です。
ちなみに集英社枠とかじゃなくて、普通にワンピースが好きでマンガアートを購入しているから呼ばれたやつです🙆♂️
— 春原ロビンソン (@haruhara) October 8, 2024
■撮影スポット
この場所のみ、撮影が許可されていました。
麦わら帽子も置いてあったので、それをかぶって絵に合わせて殴るポーズなどを取って撮影している人が多かったです。
イメージ(笑)
■ショップ
展示会場の一番最後に、オリジナルグッズなどが販売されているショップがあります。
ここで購入する際に、受付でもらった「SHOP 利用券」が必要になります。
まとめ

めったに見れない尾田先生の生原稿やネームが見れたり、原画よりも大きいサイズの絵が見れるので、興味のある方は是非!。
余談ですが、気分が盛り上がってしまって、帰りにワンピースパッケージの「カントリーマーム」と「ホームパイ」を買ってしまいました(笑)