先日の記事で紹介しましたが、AppleはApp Storeでの検索結果の最適化(検索したユーザーの期待する検索結果を出す)に注力していく方針です。
それに関して、以前聞いた話をひとつ思い出したので紹介します。
「人気検索」について
AppStoreの検索画面に「人気検索」という検索キーワード提案のようなサービスがあります。
これです。
これはios8から新規に追加された機能で、表示されるロジック(アルゴリズム)は公開されていませんが、1日複数回(4時間ごとに1日に6回ほどという噂)アップデートが行われていて、その対象期時間内で検索数とクリック数の多かった検索キーワードが表示されると言われています。
人気検索に掲載される効果
以前この「人気検索」の枠に、私の会社が運営するアプリが掲載された事があるのですが、その時は瞬間風速でものすごい回数のダウンロードが短時間で行われました。
いきなりアクセス数が急上昇して、サーバーのレスポンスが異常に遅くなってしまうくらいに・・・
事前に告知されないので、急にダウンロード数が増えてから、
「何で!?Yhoo!ニュースのTOPにでも載った!?」
などとバタバタしてました。(^^
それくらいこの人気検索に表示される効果は大きいのですが、この場所は広告枠としては販売されていない場所になります。
それはそうですよね。
人気のある検索キーワードを販売するのは、Yahoo!の「急上昇キーワード」を販売するようなものですから。
販売されていない「人気検索」を購入できるの?
しかし先日、ある広告会社から、この「人気検索」枠にアプリ名(もしくは関連するキーワード)を掲載できる広告プランを紹介されました。
詳しく話を聞いてみた所、そのサービスを提供している会社は数万単位のApple IDを持っていて、日本だけでなく世界各地にいる登録ユーザー(アルバイト?)が一斉にその単語・キーワードで検索して、その検索結果に出てきたアプリをクリックする事で、自然と「人気検索」に表示されるようになるとの事でした。
このデジタル時代に、なんて超アナログな手法・・・
ハイパー人力・・・
まとめ
この広告プランは掲載保障になっているので、もし人気検索に表示されなければ1円もコストが掛かりません。
そのため「コストだけ掛かってインストールが増加しない」という心配はないので安心できるのですが、Apple的に「OK」な訳もなく、広告代理店の人も「グレーだと思います」って言っていました。
結局のところ、上司が「内容がApple的にグレー」と判断したので断りましたが、実際にリワードなどに比べて悪い評判が立ちにくく、効果があるんだろうな・・・と思っています。
ただ、Appleのロジックも定期的に変更されているので、長く使える手段ではないと思いますし、早ければ今回の変更で、この表示ロジックも変わってしまうのかも知れませんね。