日本の漫画をローカライズ(英語のセリフ化)して海外で販売しているサイトを見てみると、海外版のマンガのタイトルの付け方が意外と面白いです。
タイトルの付け方は大きく分けて、下記の3種類に分かれています。
その3つとは、
1)日本のタイトルそのまま
2)日本のタイトルの直訳
3)日本のタイトルの意訳
です。
1)日本のタイトルそのまま
まず最初は「日本のタイトルそのまま」のパターンです。
のだめカンタービレ
『のだめカンタービレ』の海外版タイトルは「Nodame Cantabire」とそのままです。
「カンタービレ(Cantabire)」自体が英語なので、他のタイトルの付けようがなかったんでしょうね。
この海外版は読んでないのですが、主人公「のだめ」の名前は何になっているか気になります。
主人公「野田恵(のだ めぐみ)」のニックネームが「のだめ」なのですが、海外では「キャサリン⇒キャシー」「エリザベス⇒ベス」など名前を短縮することはあっても、苗字と名前の一部を合体させる例はあまりないので。。。
※例えば「マイケル・ジャクソン」が「マイジャ」と呼ばれていたらおかしいですよね?
亜人
『亜人』はダイレクトに「AJIN」です。
このタイトルだけでどんな話かを想像するのは難しいので、サブタイトルとして「DEMI-HUMAN」(=亜人)が付いています。
蟲師
オダギリジョーさん主演で映画化もされた『蟲師』も「MU SHI SHI」とド直球です。
2)日本のタイトルの直訳
2番目のケースは、日本語タイトルをそのまま英語に置き換えたタイトルです。
我妻さんは俺のヨメ
『我妻さんは俺のヨメ』は、「MY WIFE IS WAGATSUMA-SAN」と日本語をそのまま直訳しています。
ほかにも『ボールルームへようこそ』が「WELCOME TO THE BALLROOM」になっていたり、
『宇宙兄弟』は「SPACE BROTHERS」になっています。
また、『甘々と稲妻』は「sweet & lightning」に、
そして実写映画化もされた『四月は君の嘘』は「Your Lie in April」と直訳されています。
3)日本のタイトルの意訳
そして3番目は日本のタイトルの意訳のパターンです。
亜人ちゃんは語りたい
『亜人ちゃんは語りたい』は「INTERVIEW WITH MONSTER GIRL」になっています。
このタイトルはトム・クルーズ主演の「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(Interview with the Vampire)」を意識して付けられたかな?と思ってます。
聲の形
今年にアニメ映画化された『聲の形(こえのかたち)』は「a Silent Voice」になっています。
私がモテてどうすんだ
今年の10月からTVアニメ化された『私がモテてどうすんだ』は「KISS HIM, NOT ME」になっています。
個人的にはこの意訳が一番ヒットでした。
このマンガの主人公は、BL(=Boys Love=やおい)が大好きで、イケメン同士の恋愛シーンを妄想して幸せを感じる腐女子というキャラなので、「私じゃなくて、彼にキスして!」というタイトルになっています。
個人的にもこのマンガは、ストーリーもキャラ設定も面白いのでオススメです。
※構成は4人のイケメンから迫られるという「花より団子」と同じ設定なのですが、キャラ(性格・趣向)が違うので、全く違うストーリーになっています。