『お茶にごす。』は、『今日から俺は!!』や『天使な小生意気』で知られる西森博之先生による学園コメディ漫画です。
あらすじ
主人公の船橋雅矢(ふなばし まさや)は、中学時代に「悪魔(デビル)まークン」と恐れられた最強クラスの不良少年。
見た目が怖すぎるため周囲から誤解され続け、本人は争いを避けようとしているのに次々とトラブルに巻き込まれますが、本人は暴力ばかりの生活に嫌気が差しており、高校入学を機に「平穏な人生を送りたい」と願っていました。
ひょんなことから茶道部に入部することになり、茶道の作法や精神、仲間たちとの様々なトラブルに立ち向かう経験などから、まークンは少しずつ成長していきます。
感想
子供のころからの友人である山田との掛け合いや、同じ茶道部の浅川夏帆との考え方の違いや会話など思わず笑ってしまうポイントが盛りだくさんです。
特に2巻の「茶室は別空間」としてニコニコと和気あいあいとしながら、部屋を出た瞬間に夏帆がまークンと喧嘩を始めるとこなどはバカ笑いしてしまいました。
また淡い恋心を抱いている茶道部の部長・姉崎奈緒美へのまークンのけなげな態度に、思わずほっこりします。
2~3巻にかけての山田との昔話は、(他人の部屋に深夜に侵入するなど)めちゃくちゃだけど、最後は凄くほっこりしました。
また5巻の部長をかばってまークンが蜂に刺されたのに、部長に心配させまいとして隠すシーンは、まークンの男気を感じました。
ヤンキー漫画と「茶道」という意外な組み合わせや、西森博之先生らしいテンポの良いギャグが魅力の作品です。
また「ブルー」と呼ばれる青ヒゲ男の樫沢や茶道部顧問の縦島先生など、キャラが濃いめのサブキャラなども物語を盛り立てています。
一見すると『今日から俺は!!』と同じ不良ギャグ漫画ですが、実際は「暴力ではなく、思いやりで生きようとする」少年の成長物語です。
人情味のある話が多くあり、読後感の良い作品だと思います。



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