週に1冊の本しか売らない面白い本屋さん(森岡書店)

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今日は、一週間で一冊の本だけしか売らないという、面白い本屋さんの「森岡書店」を先日知ったので紹介したいと思います。

一週間で一冊の本だけしか売らない「森岡書店」とは?

元々、森岡書店は2005年に茅場町にオープンした古書店です。
店主の森岡督行さんは、東京神田の神保町にある古書店の老舗「一誠堂書店」(創業110年以上!)で働いたのち、写真集や美術書を中心とした古書店「森岡書店」を開業しました。
その後、2015年5月5日に「森岡書店 銀座店」を東京銀座にオープンしました。(茅場町店は、同じく2015年に閉店しました)

下記の左が店主の森岡督行さんです。
ちなみに右の笑顔が印象的な女性は、女優・歌手の小泉今日子さんです。
※小泉今日子さんのポッドキャストに登場した際に撮った1枚のようです。(スゴイ!)
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※画像はTwitterより

森岡さんは、仕事内容には満足していたため独立するつもりはなく、定年まで働くつもりだったそうですが、街を散歩していた時に茅場町の空き物件に一目惚れし、すぐに契約して会社を退職したそうです。
そして、フランスとプラハに美術・建築系の書籍の仕入れに行って、店舗オープンに至ったとの事です。
物件に一目ぼれして独立開業になった経緯もすごいですが、実際に行動に移す所が本当にすごいと思います。

ただ、思った以上に来店客が少なく、開店からわずか2か月で資金が尽きてしまったそうです。
そこで色々と経費削減(携帯電話も解約したそうです)をしながら打開策を検討し、知人から「ギャラリーにしてみてはどうか?」とアドバイスを受け、実際に店内にギャラリースペースを設け、写真集とオリジナルプリントを展示し販売してみた所、写真集だけでなくプリントも売れ、書店を訪れる人が一気に増えたとの事です。
その体験から「通常の書店のようにただ本を売るだけでなく、イベントや関連商品を訴求した展示をすることで売れるようになるし、求めてるユーザーも多いようなので、やっていけるのではないか」という目処がついたそうです。

「森岡書店 銀座店」のコンセプト

「森岡書店 銀座店」のコンセプトは、店舗のガラスに書かれている言葉で表されています。

A single room with a single book(一冊の本がある一つの空間・部屋)

本をただの「本」として捉えるのではなく、アート作品・オブジェとして見るという考え方で、二次元である本の中身を三次元の空間に出すことを専門的に行う書店という位置づけです。

本と関連した商品やイベントを開催する事で書籍の内容を深掘りし立体化するためには、1つの空間で1冊の本を紹介するのが一番適しているため、「A single room with a single book」というコンセプトに行きつきました。

「スープストックトーキョー」を運営する株式会社スマイルズの遠山正道社長やデザインイノベーションファーム「Takram」のディレクター渡辺康太郎さんが、このコンセプトに賛同し資本参加して共同経営していることからも、森岡さんのキュレーション・プロデュース能力の高さが伺えます。

また、森岡さんの能力を評価しているのは上記2人だけでなく、岡山の「KAPITAL(キャピタル)」とコラボレーションした「SOHO BOOKS」や京都の料亭「和久傳(わくでん)」などのからの有名店からの依頼も増え、書店経営以外にも活動範囲を広げてきています。

開催イベント例

沖潤子「PUNK」
開催期間:2015年5月5日(火)〜5月18日(日)
※開店オープン時イベント

湯沢薫「幻夢 Day Dream」
開催期間:2015年5月19日(火)〜5月31日(日)

ワタナベマキ「旬菜ごよみ365日」
開催期間:2019年4月16日(火)〜4月28日(日)
料理家ワタナベマキさんが、毎日の食事の記録(写真と説明文)をまとめた一冊「旬菜ごよみ365日」をフィーチャー。
本だけでなく4種類の保存食「醤(ジャン)」も店頭販売されて完売。
また最終日には「三六五」と名付けられた手作り弁当が15個限定で販売され、これも完売。

まとめ

銀座に店舗があるとの事なので、近いうちに一度足を運んでみようと思います。

森岡さんの著書「本と店主」

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