
今回は「課金制限」について説明します。
ソーシャルゲーム開発会社の各社は青少年保護対策として、各アプリに「課金制限」を実施しています。
3行でまとめると?
・2012年頃、未成年が親のクレジットカードを使って高額課金することが社会問題になった
・この問題に対応して、ゲームアプリ開発会社はアプリごとに課金制限の仕組みを組み込んだ
・設定金額は各社まちまちで、中には制限が見当たらない会社も
制限の経緯
現在のアプリ主体になる前の、「GREE」や「Mobage」のソーシャルゲームが主流だった2012年頃に、未成年の子供が親のクレジットカードを無断で使用して課金アイテムを何度も購入するという問題が発生。
数十万円の請求が来て驚いた親が、クレジットカード会社に問い合わせて、子供がソーシャルゲームのガチャなどに利用したことが判明し社会問題に発展。
多いケースでは100万円以上の請求があったり、イギリスでは5歳児が24万円分のアプリ内課金をして話題に。
各社の制限状況(月額)
主なタイトル | メーカー | 制限状況 |
パズル&ドラゴンズ | ガンホー | 16歳未満:5,000円 16歳~20歳未満:20,000円 |
モンスターストライク | mixi | 16歳未満:5,000円 16歳~19歳:20,000円 |
白猫プロジェクト | コロプラ | 13歳未満:課金不可 13歳~16歳未満:4,500円 16歳~20歳未満:10,000円 |
ミリオンアーサー | スクウェア・エニックス | 16歳未満:5,000円 16歳~19歳:30,000円 |
100万人の信長の野望 | コーエーテクモ | 15歳以下:5,000円 16歳~19歳:20,000円 |
城とドラゴン | アソビズム | 見当たらず |
GREE | グリー | 15歳以下:5,000円 16歳~19歳:10,000円 |
モバゲー | ディー・エヌ・エー | 15歳以下:5,000円 16歳~18歳未満:10,000円 |
※2015年9月11時点
これを見ると、コロプラが一番年齢分けが細かく、課金額も低めに設定されているので、未成年ユーザーにやさしい(厳しい?)会社だということがわかりますね。
ちなみに、「キャンディークラッシュ」のKingの利用規約を見ると、「子供に触らせないで下さい」という記載があって、端末での課金制限の方法が説明されているだけでした・・・。
まとめ
アプリごとの課金制限はできますが、複数のアプリで課金を行った場合は制限できないなどの個別の問題はまだ残っています。
もしお子さんに携帯端末(スマホ)を持たせている場合、端末の設定で課金制限をかける方法もあります。
勢いでソーシャルゲームに課金してしまわないために/課金制限の方法
この未成年による課金問題とコンプガチャ問題を受けて、ソーシャルゲームを開発している各社は、グリーとディー・エヌ・エーを中心として「JASGA(ジャスガ ソーシャルゲーム協会)」を2012年11月8日に設立しましたが、2015年4月1日にコンピュータエンターテインメント協会(CESA セサ)に吸収合併され、2年余りの歴史に終止符を打ちました。
JASGA公式HP
※2015年10月末にホームページの公開が終了しています。
2014年12月にCESAとの合併を発表した時点で、JASGA事務局への問い合わせ件数は、月間でも数件だったそうです。