『べしゃり暮らし』は『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』の作者である森田まさのり先生による、お笑いをテーマにした漫画です。
2019年には、間宮祥太朗さん主演でTVドラマ化もされました。
あらすじ
人を笑わせることが大好きな高校生の上妻圭右(あがつま けいすけ)は、明るい性格と抜群の話術で学校の人気者。
そんな中、大阪でお笑い芸人として経験がある辻本潤(つじもと じゅん)が転校してきて、圭右よりも人気者になったことで衝突する二人。
しかしお互いの才能を認め合った二人は、漫才コンビを結成してお笑い芸人を目指すことに。
性格も考え方も正反対の二人だったが、「最高の漫才を作りたい」という思いで舞台に立ち、文化祭やお笑いイベントに挑戦していく。
高校卒業後はプロの世界へ足を踏み入れ、ライバル芸人との競争や観客の厳しい反応、相方との衝突など数々の壁に直面しながらも、圭右は笑いの難しさと奥深さを学び、漫才師として成長していくのだった。
感想
この作品は「まさか」がとても多い作品だと思いました。
漫才を題材にしたサクセスストーリーかと思いきや、まさかの人情ものでした。
正確には人情ものではなく、行動と結果に対する登場人物の感情やセリフ、人間関係などが複雑に絡みながら、最終的にはお互いの理解により問題が解決する物語です。
まるでドラマを漫画にコミカライズしたみたいで、原作があってもおかしくない作品だと思いました。
作者の森田先生は、この作品を描く前に実際に吉本のお笑い芸人養成学校の「NSC」に入学して(!)、実際の現場を体験することで作品にリアリティと芸人の苦悩が詳細に描かれています。
すごいな!森田先生!!
他にも漫才コンビの「デジタル金魚」の藤川の話には驚きました。
予選選考会に通るかどうかの瀬戸際で色々な視点から関係者を描いているシーンは、まるで実際にその場にいるかのような臨場感でした。
また酔っぱらったら全裸になる藤川の脱ぎグセが、まさか伏線だったとは!と驚きました。
また「ねずみ花火」の根津の話も良かった。
7巻最後のヤバい引きから、まさかの9巻でのハッピーエンド&まさかのサブエピソード(はるみちゃん)
9巻では上妻と辻本のコンビが、まさかのトリオになるなど、驚きの展開がいっぱいでした。
受けないネタや先の見えない下積み生活による不安のあるなか「諦めない」「なんとしてでもしがみつく」という、成功するためだけでなく人生にとっても大切なことを教えてくれる漫画だと思います。



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