「アングリーバード」の開発元「Rovio Entertainment(ロビオ エンターテインメント)」が、従業員の半数近くである約4割(39%)の社員をリストラし、経営資源を集中させる方針とのニュースが出ていました。
[CNN.co.jp]アングリーバードのロビオ、社員の4割削減へ
アングリーバードの凋落
「アングリーバード」と言えば、(ギャンブルじゃない)パチンコで勢いよく飛んでいく姿がユーモラスで人気に火が付き、iOS、Android版とPC版が開発されるほどの人気で、累計ダウンロード数は15億ダウンロードとも言われている超ヒットアプリです。
ヒット作を出したゲーム会社の定番方針として、2本目のヒット作を出すべくドンドン新作を出す事と、アングリーバードのキャラを使った多方面展開を進めていましたが、それがあまりうまくいかななったようです。
※多角化の一例として、アングリーバードのテーマパークや子供向けのeラーニング事業、書籍、TVアニメなどを展開しているそうです。
あれだけヒットしていて、まさしく飛ぶ鳥を落とす勢いだったアングリーバードが急失速するのを見ると、本当にソーシャルゲームは浮き沈みの激しいヒットビジネスだと感じさせられます。
フィンランド=モバイル大国
開発元の「Rovio Entertainment(ロビオ エンターテインメント)」はフィンランドの会社です。
フィンランドと言えば「白夜」と「ムーミン」、そして「キシリトール」のイメージが大きいと思うのですが、モバイル関連に関しては非常に大きな存在感がある国です。
まずは、昨年秋にソフトバンクと ガンホーの傘下に入った「Supercell(スーパーセル)」です。
※今年に ガンホーの持ち分はソフトバンクに売却され、現在の筆頭株主はソフトバンク単独になります。
「Supercell(スーパーセル)」は、「Hay Day(ヘイデイ)」や「 Clash of Clans(クラッシュ・オブ・クラン)」の大ヒットにより、2010年の創業からわずか4年で、2014年秋に1,515億円(発行済株式の51%)で買収されました。
1,500億円を4年で割って、1年で400億円弱の価値って・・・
スマホアプリは、「一発当てれば、とてつもなく大きい」と感じさせられますね。
次は、ガラケー時代に、世界シェア1だった「ノキア」もフィンランド本社です。
一時期はフィンランド国民の9割がノキア端末を持っていたといわれるほどの国民的ブランドでした。
その後、スマホへの切り替えに乗り遅れてしまい、最終的には2013年に携帯端末事業を米マイクロソフト へ売却してしまいました。
そして最後に、今回リストラを実施した「ロビオ エンターテインメント」です。
同じゲームアプリ業界に携わる者として、ロビオエンターテインメントには頑張って欲しいと思うと同時に、私も頑張っていきたいと思いました。